今年は気温が高く、私も蚊に刺されることは例年以上に少なかったですね。
(蚊は高温に弱くて、活動しなくなるそうです)
それで、その数少ない例は私も良く覚えています。
実は、私自身には重度の体部水虫があり、身体中に水虫患部が散在しています。
そして、蚊に刺された部位が水虫になる!という不思議な現象に気がつきました。
その実例を一つ、写真でご紹介します。
晩御飯を食べていた時に、右ひざ頭にヤブ蚊が止まっていることに気がついて、蚊を叩き潰しました。その刺されたあとに、写真のように赤い隆起物が出てきました。
蚊に刺されただけでは、無色の腫れが残るだけで、しかもその腫れはすぐに消えてしまします。
この赤い隆起物は水虫薬(アルテン液)を塗ることで10日ほどかけてようやく消えました。
もちろん、蚊に刺されただけでそこが急に水虫になることはなく、蚊は水虫の部位(隠れ水虫、人の目では見えない)を選んで刺したのです。
皆さんはお気づきでしょうか。
蚊が皮膚に止まって刺そうとする時には、周辺を移動しながら刺す場所を探しています。
この行動は、「蚊は刺しやすい場所を探している」のだと理解されますね、
水虫の部位では、菌が皮膚の細胞骨格を形成しているケラチンを分解していますので、表皮細胞の骨格が壊れており、皮膚のバリアが崩れています。
つまり、水虫の患部では皮膚の強度が落ちているのです。
蚊は、皮膚の弱い部分を探して、そこを刺した、ということですね。
この際に、蚊は眼で見て皮膚の微小な損傷を見つけているのだろう、と私は思っていました。
ところが、別の解釈も成り立つようです。
水虫の部位では皮膚のバリアが崩れていますので、その微小な空隙から患部内の臭い、例えば寄生している白癬菌などの生活臭も漏れているはずです。
蚊はその臭いを探したのかも知れません。
参考記事を挙げておきます。