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水虫の基礎知識

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水虫は、誰でもが感染する可能性がある皮膚感染症であり、老若男女を問わず菌(カビ)と接触した、少しだけ運の悪い人が罹患します。
そして、水虫に感染してもそれはなかなか表面化せず、ひそかに進行して皮膚組織が侵蝕されていきます。
また、水虫は命に別状ないものですので、治療もせずに放置されることが多く、専門的な知識がないままに自己流の治療(処置)を行うことにもなります。

しかし、水虫はとても頑強であり、人が誕生するよりも遥かに昔から動物や植物に寄生してきた長い歴史を持っています。
何の知識もない人が水虫を自己流でいじれば、水虫は間違いなく悪化し、拡大します。
実は、そういう私自身がその典型で、不用意に水虫をいじったために爪や全身に患部が拡大した経歴を持っているのですが・・・

それで、水虫に関する基礎的な知識を解説した「水虫の基礎知識」講座を書くことにしました。
とりあえずは、以前に書いた講座をご紹介しておきます。
これらについて、より詳細に解説する講座を順次書いていく予定です。



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水虫の基礎知識 1、水虫の部位と名称

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「水虫」という言葉は、とてもよく知られています。
しかし、それ以上の詳しい話になると、ほとんどの方が何も知らないと思われます。
水虫とは、皮膚の一番外側のごく薄い層(角質層、または角層)にカビ(白癬菌)が寄生している皮膚病です。
水虫は、普通は足の裏や足指の間(趾間)、足の爪にできることが多いのですが、それ以外にも手や身体、股間、頭部など、身体中どこにでもできます。
つまり、カビが付着して感染した部分が水虫になります。
そして、感染している部位に応じて、多様な固有名詞がついています。

水虫の感染部位に対応した名称を下図に示します。

        イメージ 1

まず、足の水虫からご紹介しましょう。
足の皮膚に最初にできるのは、小水泡型水虫です。
これは、小さな水泡を伴う皮膚症状ができるもので、足裏や足指間(趾間)にできて、強いかゆみを伴うことが多いです。
この小水泡型水虫が慢性化してくると、皮膚層全体に水虫菌が住み着いて皮膚が硬くなっている角質増殖型水虫へと変貌します。
小水泡型水虫は水虫薬を塗ることで治せる可能性がありますが、角質増殖型水虫は内服薬の適応になります(つまり、とても治りにくいです)。
小水泡型水虫、角質増殖型水虫および趾間水虫の症例(写真付き)を添付します。

足の水虫でもう一つ多いのが、爪水虫です。
爪は皮膚組織の一種で、爪にもケラチンという蛋白質が含まれており、白癬菌のエサになります。
爪水虫も基本的に内服薬の適応になります。

手の水虫は、基本的に足の水虫の場合と同様です。
手に特異的な特徴はないようです。

インキンタムシは,股間(陰股部)にできるものです。
股間は湿気が多く、水虫や皮膚カンジダ症ができる部位になります。

タムシ・ゼニタムシは、体部(体幹部、上下肢)にできる水虫です。
体幹部にできる難治性の水虫は、頑癬という固有名詞があるほどに治りにくいようです。

しらくもは、頭部にできる水虫です。
頭部には毛髪が多く、毛髪中にもケラチンが含まれていますので、毛髪や毛根部なども水虫に感染します。
それでも、基本的には皮膚の水虫と同じであると考えて良いでしょう。

以上のように、身体中あらゆる部位で水虫はできてしまいます。
一旦水虫に感染すると、それは自然治癒しないようですので、水虫薬を使って治療するしかありません。
上記のどの部位の水虫にしても、治りにくいことに変りはありません。



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水虫の基礎知識 2、水虫菌の種類

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「水虫」という言葉は俗語です。
「水虫」は、人や獣(けもの)の皮膚組織にカビが寄生している皮膚感染症を広く意味します。
カビは、正式には真菌という巨大な生物群に属するものですが、ヒトに対する病原性を持つものはごく限られています。

皮膚真菌症の種類と患者数については、日本における大規模な疫学調査の結果が報告されています(2002年)。
それによると、皮膚糸状菌症(白癬症)が89%、皮膚カンジダ症が8%、癜風(でんぷう)・マラセチア症が2%となっており、これらがいわゆる水虫と呼ばれているものになります。
興味のある方は、原著もご覧ください。

上に書きました、皮膚糸状菌症(白癬症)、皮膚カンジダ症、マラセチア症が真菌による皮膚感染症である、と法的に認められていることになります。
それぞれの皮膚感染症の原因菌は、下記のものになります。
 皮膚糸状菌症:トリコフィトン属菌、ミクロスポルム属菌、エピデルモフィトン属菌
 皮膚カンジダ症:カンジダ属菌
 マラセチア症:マラセチア属菌
日本における皮膚糸状菌症の起因菌としては、トリコフィトン・ルブルムとトリコフィトン・メンタグロフィテスが全体の90%以上を占めるといわれています。
また、最近では格闘技の競技者の間で流行しているといわれている、トリコフィトン・トンズランスによる頭部水虫も話題になっていますね。
動物由来の皮膚糸状菌としては、犬小胞子菌(ミクロスポルム・カニス)が良く知られています。
例えば、野良猫を拾ってきて飼っていると、顔や腕に赤くて丸い小さな斑点ができることがありますが、これが動物由来の水虫です。

上記の3種類の真菌は皮膚真菌症の病原菌として指定されていますので、これらの菌は普通の実験室では取り扱いが禁じられています。
水虫の人はどこにでもいますので、これらの3種の病原菌はそこら中に散らばって落ちているのですが、そしてこれらの菌の感染力や病原性も弱いのですが、許可を得て登録した施設でないと扱えない、という変なことになっています。
そしておそらくはこの制限があるために、皮膚科医ですらこれらの菌を扱うことは容易ではなく、これらの病原菌に関する研究がとても遅れてしまっています。

最近になってカビの遺伝子解析による同定技術が進展し、上記3種類以外のカビによる皮膚真菌症が大学の研究室レベルで話題になるようになってきました。
例えば、爪真菌症(爪水虫)の原因菌として、アスペルギルス菌やフサリウム菌が報告されています。
また、私が検討している範囲内では、雑多な真菌が皮膚真菌症の原因菌となっていることが明らかになりつつあります。
現在皮膚科領域で使われている水虫薬は、上記3種類の病原菌を用いて試験・開発されたものですので、それ以外の雑多なカビが原因菌である場合には当然のことながら効きません。
水虫薬が効きにくい理由の一つが、この学問的な遅れにあるのです。



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水虫の基礎知識 3、水虫薬の剤型と特徴

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市販の水虫薬(皮膚科、薬局)には、液剤、クリーム、軟膏、エアゾールなどのさまざまな剤型があります。
これらの剤型は水虫による様々な皮膚症状の特徴に合わせて作られていますが、それらの特徴を素人である一般の水虫患者が理解することは簡単ではありません。
ですから、一般の水虫患者としては、皮膚科医の診察あるいは薬局薬剤師と相談して、あなたの皮膚症状に適した水虫薬の剤型を選んでもらうのが最善です。

ここでは、一般的な水虫基礎知識として、水虫薬の各種剤型による特徴をご紹介します。
水虫薬の剤型に応じた使い分け方としては、カサカサした乾燥タイプ(小水疱型水虫)には液剤やエアゾールを、ジクジクした湿潤タイプ(趾間型水虫)にはクリームや軟膏を、ひび割れしたりただれたりしているタイプ(角化型水虫)には軟膏を使用するのが良いとされています。
それでは、各種剤型の詳細な解説を以下に述べます。

液剤は、水虫患部が乾燥したタイプの水虫に用いられます。
水虫を殺す成分である抗真菌剤は水に溶けにくく、このため溶剤としてアルコールなどの有機溶剤が使われています。
患部にひび割れやただれ、傷などがある場合には、アルコールが沁みて痛みを感じることがありますので、液剤は使わない方が良いでしょう。
特に、趾間水虫では趾間の皮膚が弱くて炎症を起こしているケースが多いので、クリーム製剤、軟膏を使うのが好ましいでしょう。
液剤の特徴としては、水虫に対する効力が他の剤型のものよりも強いことが挙げられます。
クリームや軟膏では皮膚を保護する基材成分が入っており、その結果として水虫菌に対する効果が弱められます。

エアゾールは液剤と同じ使い方をしますが、ワンタッチで使える便利さがあります。

クリームや軟膏は、水虫患部が湿潤したタイプに用いられます。
クリームと軟膏の違いは、水虫薬の基剤にあります。
クリームの基剤は、油脂と水とを界面活性剤で混ぜ合わせたものを使っているために、伸びがよくべとつきがありません。
クリームは使用感が良いので、良く使われています。
特に、皮膚が弱い趾間の水虫では、クリーム基材の皮膚保護作用が好ましい効果をもたらしますので、クリーム剤が第一選択薬剤になっています。

軟膏は、油脂製の基剤(ワセリンなど)の中に抗真菌剤を溶解させています。
このため、べとべとした使用感がありますが、ひび割れした水虫患部に適しています。

上記の使い分け方は、一つの目安としてご理解いただければよいでしょう。
実際の水虫薬の使い方としては、しばらく使用してみて、ご自分の好みに合った、一番使いやすいものを皮膚科医や薬剤師に伝えてください。



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「水虫専科」のご紹介

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水虫に関する情報を広く集めたブログ・「水虫専科」をご紹介します。
水虫専科は、ブログ記事のなかから水虫を扱ったものだけを集めており、一般の人々が水虫とどのように向き合っているのか、その実情を読者にお伝えするものです。
「水虫」に関する情報源として、こんなに巨大なものは他にはありません。
普通の人が書いた記事を集めていますので、玉石混淆ですが、多くの読者のお役に立っています。
水虫専科を読んで水虫を理解し、最善の方法で水虫を治しましょう!

水虫専科では、水虫に関連する記事だけを扱っています。
そして、その記事数も1200件に近くなってきました。
水虫に関する情報でしたら、たいていのものは収録されていると言っても過言ではありません。
しかし、記事数が多いだけに読みたい記事・情報を探すのも一苦労になります。
このブログで水虫に関連する特定の記事・情報を探したい場合には、
 1、記事カテゴリー
 2、記事検索
をご利用ください。

1、記事カテゴリーの利用方法
水虫専科では、記事を記事カテゴリー別に分類しています。
この記事分類を利用すると、読みたい記事をおおまかに見分けられます。
当ブログの記事カテゴリーは、次の通りです(カッコ内数字は記事数)。
  水虫薬 (79)
  水虫の本、知識 (16)
  水虫面白話 (9)
  水虫の豆知識 (253)
  水虫の治し方 (34)
  水虫Q&A (18)
  皮膚科医の水虫論 (39)
  水虫治療の体験記 (水虫に関する記事が一つの場合、249)
    爪水虫 (42)
    体部・手の水虫 (37)
    家族の水虫 (61)
  水虫治療のブログ (水虫に関する記事が複数ある場合、62)
  水虫に似た皮膚炎 (94)
  水虫・・・じゃなかった (24)
  妊娠、病気、介護 (34)
  動物の水虫 (25)
  水虫記事集 (14)

2、記事検索の利用方法
水虫専科トップページの左カラム・記事カテゴリーの下に、「記事検索」欄を配置しています。
ここで、検索窓に適当な言葉を入力し、「記事」を選択してから検索すると、水虫専科内に存在する情報が一覧表示されます。この機能は便利ですので、ご利用ください。
 例 「猫」と入力して検索
     →41件がヒット
   「趾間型水虫」で検索
     →8件がヒット
   「妊娠」
     →21件がヒット
   「酢」
     →51件がヒット
この記事検索では、検索する言葉での検索しか行われません。例えば、「アメリカ」で検索すると16件がヒットしますが、一方、「米国」で検索すると4件しか表示されません。
また、ヒット件数が多い場合には、表示しきれないためか、記事が表示されずに空白欄となります。その場合には、検索したい情報の範囲を狭めて言葉を選択し、再度検索してください。
 例 「水虫」   → 表示されない
   「趾間型」 → 表示されない
     ↓
   「趾間型水虫」に絞って検索→8件がヒット

                 (注、記事中の数字は、2017年12月現在のものです)

後記
このブログでは水虫に関するブログ記事を扱っていますが、最近は目新しいものが見られなくなってきました。私(道場主)の目から見ても、水虫に関する情報はほとんど網羅されていると思われます。
上記の記事検索をご利用いただきますと、たいていの水虫情報でしたら得ることができますので、ご利用ください。
あるいは、メールでお問い合わせいただければ、私のわかる範囲内でご回答します。



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水虫の基礎知識 4、三日坊主では治りません

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水虫と初めて出会ったとき、普段はきれいで何もないはずの足裏や指の間の皮膚に、水泡ができたり、あるいははがれたりしているのを見つけます。
これらの皮膚症状には、かゆみを伴うことも多いです。
このとき、それ以上は気にせずに、放置する人も多いでしょう。

それらの皮膚症状を見て、「あ! 水虫だ」と思って、水虫薬を買ってきて、数回患部に薬を塗ったとします。
すると、かゆみも治まり、そのまま皮膚症状のことは忘れてしまう、ということになりそうですね。
水虫とは、このように大した症状もないのが特徴です。
このために、水虫薬を塗ることをすぐに止めてしまうことになりがちです。
すると、また皮膚症状が出てきて、しばらく薬を塗って、また放置する、という悪循環を繰返します。
そして、年を経るごとに水虫症状は悪化していき、皮膚組織や爪組織の障害が積み重なって重度の水虫へと進行します。

水虫薬を使う場合に、知っておかないといけない基礎知識があります。
1、皮膚科や薬局の水虫薬は、水虫を治す効果が十分ではありません。
  患部に水虫薬を塗っても治りにくいのです。
  このことを知っておくことが、先ず、必要です。
  ですから、例えば1週間程度水虫薬を塗った、という程度では水虫は決して治りません。
2、水虫の原因となるのは、カビ(白癬菌)です。
  皮膚や爪に寄生しているカビを根絶することは、とても難しいのです。
  カビは、子供(タネ、胞子)を産生しますが、皮膚の下にいるタネを殺す薬剤はありません。
  つまり、水虫薬を塗っても、タネは死なない!のです。

このように、水虫薬をちょっと塗ったくらいでは、水虫は治りません。
患者は、効果が良くない水虫薬を使わざるを得ませんので、あとは患者自身の努力でできるだけ長期間水虫薬を使い続けることしかできませんね。
「患者が途中で水虫薬を塗るのをやめてしまうので、水虫が治らないのだ」、という趣旨の意見を見かけますが、これはとんでもない言いがかりで、水虫薬が効かないから水虫が治らないのです。

私の手元には、水虫を完全に治す薬剤がありますので、これを医薬品として開発したいと考えています。
水虫を治せる薬剤が必要ですね。




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水虫治療経過ブログ

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水虫は、なかなか治りません。
「水虫を治す」、という先を見通せない難事についてブログ記事を書く、ということは、とても難しくて勇気がいるものです。
それにもかかわらず、自分自身の水虫治療の経過をブログで記事にしていく、という勇者(愚か者?)がたまにはいるのです。

id:tsugi-hagiさんは、「意識高い系水虫治療経過ブログ」を書いています。
治療を始める前の皮膚症状は、下の写真の通りでした1日目2015年6月27日

イメージ 1

イメージ 2

この人の水虫は重症というほどではないのですが、趾間から親指全体にかけて広範囲に及んでおり、簡単には治らないと思われます
id:tsugi-hagiさんは、皮膚科でもらった水虫薬(ゼフナート、クリーム剤)を根気よく塗りました。

そして17日目(7月12日)には下記の写真の状態になりました。

イメージ 3

写真を見ると、親指から趾間にかけて皮膚が大きくはがれています。
このような皮膚のはがれ方をするのは、水虫菌が死滅して皮膚の入れ替わり(新陳代謝)が起きている状態であることを示しています。
つまり、水虫が順調に治りつつあることを明瞭に示しています。
ゼフナートって効くんですねえ、こんなに効く水虫薬があるとは私は知りませんでした。
id:tsugi-hagiさんは、「この薬剤は私に合っているようだ」と述べています。

そのまま処理を続けていたのですが、36日目(8月2日)には水泡の再発がありました(下の写真)。
これはどういうことかと言うと、皮下に寄生していた水虫菌のタネ(胞子)が発芽して水虫菌に成長し、活発な活動を始めたために水泡ができたのです。
水虫薬(ゼフナート)にはタネを殺す能力はありませんので、タネの発芽→皮膚症状の再発という現象は何度も繰返して起きてきます。
この機構による再発が何度も起きることを知識として持っておいて対応することが必要不可欠です、油断していると再発を見逃してしまい、水虫を治し損ねることになります。

イメージ 5


このような再発を乗り越えて、110日目(10月27日)には「皮膚がきれいになった」という記事と写真(下)を公開しています。
この間、110編の記事と写真が根気よく掲載されています、凄い努力ですね!

イメージ 4

ご本人は、「治った」、と満足しているようですが、実はまだ問題が残っています。
親指~趾間にかけての皮膚の水虫はほぼ治っていますが、実は爪の先部分にある爪水虫がまだ健在?のようです。
爪先端部の爪と皮膚との接触部分が円弧状ではなくて端部分で下へと切れ込んでいますね。
ここは,爪水虫なのです。
ここはまだ治っていません。
id:tsugi-hagiさんにこのことを知らせてあげるべきかどうか、悩ましいですね。




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水虫の基礎知識 5、水虫薬は毎日塗る、広い範囲に塗る

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水虫は、水虫薬をちょっと塗ったくらいでは治りません。
水虫薬は毎日塗ることが必要であり、それも広い範囲に水虫薬を塗ることが必要です。

1、水虫薬は毎日塗る
水虫薬に含まれている有効成分は、水や溶媒に溶けにくい性質を持っています。
そして、このために皮膚を透過しにくいのです。
皮膚の中に住み着いている水虫菌を殺すためには、ある程度の濃度の薬剤成分が皮膚の中にあることが必要であり、この薬剤濃度を維持するためには水虫薬を毎日塗り続けることが必要です。

水虫薬を毎日塗ることの必要性は、もう一つの理由からもあります。
水虫菌は、皮膚の角層という一番外側の薄い層に住んでおり、大人のカビと子供のカビ(タネ、胞子)が生活しています。
大人のカビは薬剤処理で殺すことができるのですが、タネ(胞子)は堅い殻で覆われていて頑丈であり、水虫薬では殺すことができません。
タネが残っていると、やがては発芽して大人の水虫菌になり、水虫症状が再発することになります。
それでは、どのようにしてタネに対抗すれば良いのでしょうか?
タネは水虫薬では死にませんが、タネが発芽して大人のカビになった瞬間を捉えて、水虫薬成分で殺すことができます。
皮膚下のタネはいつかは発芽するのですが、かといっていつ発芽するのかは全く不明です。
それで、水虫薬を毎日塗って皮膚内の薬剤濃度を維持し、タネが発芽してくるのを待ち構えて殺す、という方法しか残されていませんね。

水虫薬は、皮膚症状が消えたあとも、ずっと塗り続けることが必要です。
いや、皮膚症状が消えたあとこそが大切です。
治った、と思って油断すると、水虫再発が待っています。

2、水虫薬は広い範囲に塗る
水虫による皮膚症状は、もともとあまり激しくはありません。
そして、いつの間にか皮膚症状が見えなくなったりします。
ですから、どの皮膚範囲が水虫であるのか、眼で見てもわかりにくいのです。

「隠れ水虫」という言葉があります。
この言葉は、一見すると正常な皮膚の下に水虫がある、というもので、隠れ水虫は意外と多いのです。
このように、水虫の病巣がどこであるのか、眼で見ても正確にはわかりません。
それで、患部と思える部位にはできるだけ広く水虫薬を塗ることが必要なのです。
市販の水虫薬は少量しか入っていませんので、広く塗れ、といわれても迷いますよね。
まあ、自分で納得できる範囲で塗る、ということになります。

冬至も過ぎ、これからは陽射しも強くなってきます。
いよいよ水虫菌も活動を始めてきます。
生きものを相手にするのは大変です!




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水虫の基礎知識 6、水虫患部の皮膚や爪をはがすことは厳禁です

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水虫患部の皮膚や爪は、白く変色していてはがれかかったりしています。
そんな患部を見ていると、つい指でつまんではがしたくなりますね。
でも、それは絶対にしてはならない行為なのです。

水虫とは、皮膚の一番外側の薄い層(角層)や爪にカビ(皮膚糸状菌または白癬菌)が寄生している皮膚病です。
このカビは、皮膚や爪の成分(ケラチンという蛋白質)をエサにして、皮膚や爪の中で生活しています。
このカビは皮膚や爪の組織の中にいますので、これらをはがし取ってしまう、ということは不可能です。
あるいは、カミソリで水虫がいる角層を切り取る、ということもできませんね。
皮膚や爪をはがしても、水虫菌が死ぬことはないのです。
水虫患部の皮膚や爪をはがしても、水虫菌にダメージを与えることは全くできない、ということを知識として持っておきましょう。

それどころか、水虫患部の皮膚や爪をはがすことは、水虫をとてつもなく悪化させることに直結します。
その実例を一つご紹介します。

イメージ 1

上の写真は右足かかと部ですが、分厚いかかとの皮膚を広範囲にはぎ取ってしまっています。
周辺の皮膚からもわかるように、ここには広く水虫がありますね。
ご本人は水虫をはぎ取るつもりであったのでしょうが、はぎ取った皮膚の下の部分にも広く水虫菌が住んでいます、水虫菌をはぎ取ることなどできないのです。
皮膚をはぎ取ると、皮膚が欠損した部分には新しい皮膚が下から出てきますが、その際に菌も一緒に成長して盛り上がってきます。
新しい皮膚は水虫菌に取っては絶好のエサですので、菌も急速に繁殖するのです。
つまり、新しく隆起してきた皮膚層全体が水虫菌に汚染された層になります。
おわかりでしょうか、水虫をはがすつもりが、はぎ取った皮膚層全体が水虫の塊になるのです。
この部位を水虫道場処理液で処理すると、徐々に病巣が露出してきて、次の写真のように巨大な病巣が表面化します。

イメージ 2

ご覧のように、皮膚をはがした部分全体が巨大な分厚い水虫層の塊になっています。
水虫患部を手ではがすこと、いじることは厳禁です。
水虫患部が極端に悪化しますし、さらに運が悪ければ手の爪に水虫菌が入って爪水虫になり、手の爪水虫を介して全身に水虫が広がることになりかねません。

似たような例として、かかとの角質を軽石でこすり取る、ということも水虫患部を広げます。
軽石は皮膚よりも硬いので、正常な皮膚がこすり取られて傷つき、そこへ菌が入って患部が拡大する、ということになります。

水虫は、水虫薬を使って治すしか方法がありません。
このことを知識として持っておきましょう。




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オレの水虫闘病記

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もう5年以上も前に書かれたブログですが、とても面白い内容の水虫治療ブログがありましたので、ご紹介します。
このブログのタイトルは、「オレの水虫闘病記ー20数年間の付き合いの水虫完治への道」です。

作者の両足には、皮膚全体を覆い尽くしている超重度の水虫がありました(左足の写真を載せます)。

イメージ 1

こんなに重度の水虫は、滅多に見られないでしょうね。
作者は皮膚科へ行き、内服薬(ラミシール)と塗り薬(アスタット)を処方されました。
そして、処方通りに内服薬を飲み、塗り薬を塗ったそうです。
処方を守ることは、水虫治療において大切なことです!
このあと、3、4、5、6週間後の写真が紹介されていますが、まず3週間後の写真を示します。

イメージ 2

足裏全体を覆っていた分厚い角質増殖皮膚は、随分と薄れてきました。
このように分厚い角質増殖皮膚がある場合には、水虫薬はわりと効きやすいようです。
そして、6週間後には次の写真のようにさらに改善しました。

イメージ 3

改善した、とは言ってもまだまだ足裏全体を角質増殖皮膚が覆っているのですが、処理前の写真と比較すると目覚ましい改善ぶりです。
このあと、しばらくブログ記事の更新が途切れています。
そして、7ヶ月後の写真が次のようになりました。

イメージ 4

足裏の皮膚症状は少し改善されたものの、足裏~側面部にかけて角質増殖皮膚が全面を覆っています。
もちろん、処理前と比較するととても改善されてはいるのですが・・・

このあとも、作者は塗り薬は塗ったそうです。
そして、3年後にブログが更新されて、「水虫完治(多分)」という記事が出ています。
早速写真を見てみましょう。

イメージ 5

作者は、「いたって気持ちのいい足裏である。本当につるつるだし、痒いとかそんな感覚は遠い昔のように感じる。一応これで完治とします。」と述べています。

でも、でもですよ。
足裏全体にはまだ角質増殖皮膚が広く分厚く残っています。
一見きれいに見える側面部にも広く水虫は残っているでしょう(隠れ水虫といっても良いでしょう)。
治っているわけではないのです。
これが普通に見られる、慢性化した角質増殖皮膚の典型例ですね。
痒くもなく、症状が悪化するわけでもなく、何の支障もありません・・・これこそ水虫の本領発揮です。
この足裏には、病原性が強い水虫菌(白癬菌)はすでに残っていないと思われます。
これでいいのかも知れませんね(笑)。



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20代OL*爪水虫治療ブログ

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若い女性が爪水虫であることを告白して、爪水虫の治療についてブログを書くというのは、相当に勇気がいることでしょう。
何しろ、水虫というと「おじさん、汚い、不潔」などの不名誉なイメージがありますので、花の20代OLにとっては触れたくもない話題です。

このブログ「20代OL*爪水虫治療ブログ」では、皮膚科で内服薬療法を行っている作者(エルさん)の体験談が綴られています。
エルさんももちろん皮膚科など行きたくもなかったのですが、彼ができたので水虫をうつしたくない、という切実な事情があり、一大決心をして皮膚科へ行きました。
若い女性が爪水虫の治療のために皮膚科へ行く、ということになると、恥ずかしさやためらいなど様々な感情が起きてきて非常に悩むわけですが、エルさんはそれらの経過を率直に告白しています。
そして、皮膚科で診察を受けた感想として、「面倒臭さと恥ずかしさでずっと来れなかった皮膚科、思ったより大丈夫でした。こんなんだったらあと数年早くくれば良かったです。」と述べています。
同じような立場にある人にとってはとても参考になる話が細かく書かれていて、皮膚科受診の疑似体験ができますので,必見です。

ブログ記事は8編あります。
3回目の記事、「爪水虫治療、初めての病院!!(ド緊張)」より抜粋
「・・・・今すぐ全力ダッシュで診察室から逃亡したいという衝動に駆られましたが(本気で)、なんとかこらえ…、、、
「爪水虫の検査ですね?ちょっとみせていただけますか?」と先生に誘導されるがまま汚い爪を見せました。。
(病院に来る前は、受診カルテに爪水虫と書かずに診察室で先生にだけ打ち明けようかと悩んでいましたが、カルテに書いて正解でした。
初対面の先生を目の前にして「実は爪水虫で…」と自分から切り出すのは結構勇気がいります。あらかじめ書いておけば先生の方から聞いてくれるで少し楽です。)
私の汚い爪を見ても顔色ひとつ変えずに、検査のためにピンセットで爪の表面を軽く削り、検査の説明を受けました。
あ、削られるのは全然痛くないのでご安心を!」
感想としては、面倒くささと恥ずかしさでずっと来れなかった皮膚科、思ったより大丈夫でした。こんなんだったらあと数年はやく来ればよかったです。
それにしても先生…ステキだったなぁ…次の通院がちょっと楽しみ」
(以上、記事より抜粋)
皮膚科では、水虫は治療が必要な病気として扱います。
水虫患者は当然治療対象となる病人ですので、普通の患者として接してくれます。
水虫で悩む皆さん、気を楽にして皮膚科を受診しましょう!・・・これが最善の選択ですから。

エルさんの爪水虫の写真も公開されています。


写真を見ると、5本の爪全部が重度の爪水虫になっています。
それで、内服薬を処方されて、治療が始まりました。
足の爪はもともと伸びるのが遅く、全体が生え変わるのに1年前後もかかります。
この間は待つしかありません。

そして、「爪水虫飲み薬治療~2ヶ月経過~」と題する記事が最終になっています。
爪の状態は、何の変化もなく以前のままだということでした。
皮膚科医からは、次のコメントがありました。
「爪はまだ変化がないですね~、でも今飲んでいる薬は今後何ヶ月も体に残ってこれから生えてくる爪に効きますからね」
エルさんからは記事の更新がされていませんので、このあと爪の状態がどうなったのか、わかりません。
薬の効果がなくて、爪に変化がなかったのかも知れませんね。

エルさんは、皮膚科での出来事を細かく紹介していますので、皮膚科を受診した際に起きる出来事がどんなものであるのか、詳細に知ることができます。
一度、通読されることをお勧めします。
最後に私からエルさんに一言、
エルさん、よろしければあなたの爪を治してあげます(無料)。コメント欄にお知らせ下さい。 道場主。




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顔カビ!

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顔や肌に皮膚炎を起こすカビとして、「顔カビ」あるいは「肌カビ」と呼ぶものがあるようです。
これらの言葉はあまり聞き慣れないものですので、調べてみました。

人の顔や肌には、マラセチア菌というカビ(酵母の一種)が常在しています。
マラセチア菌は湿気と脂が好きなカビ菌で、皮脂を脂肪酸に代謝し、肌を弱酸性に保つという重要な働きをしてくれています。
しかし、皮脂が多いと繁殖しやすく、繁殖し過ぎると様々な皮膚炎を引き起こし、顔がかゆくなります。

これらの様々な皮膚炎としては、次のようなものがあります。
「脂漏性(しろうせい)湿疹」
鼻の脇、眉まわり、毛の生え際の皮がただれたような状態になる脂漏性湿疹は、皮脂の多い部分や過剰なお手入れによって顔カビが繁殖することで起きます。
かゆみはほとんどないのですが、症状がおさまったと思ったら、再発する可能性が高いという特徴があります。

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「マラセチア毛包炎」
マラセチア毛包炎は、顔カビが毛包で繁殖して炎症を起こします。症状はニキビと似ていますが、抗真菌剤を使わないと治りません。

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「アレルギー性湿疹」
アレルギー性湿疹は、カビが原因となってアトピー性皮膚炎が悪化しているものです。
健康な肌なら顔カビの影響は受けにくいのですが、免疫力が落ちていたりして、肌が過敏になっている時などには、かぶれなどが起こることがあります。 
かゆみの強さ、赤い湿疹、かぶれなどを特徴とします。

「顔カビ発生危険リスト」がありますので、興味のある方は参照して下さい。

マラセチア菌による皮膚炎(癜風、でんぷう)は、白癬菌による水虫、カンジダ菌による皮膚炎(皮膚カンジダ症)とともに皮膚真菌症に属します。
これらの皮膚炎は、カビを殺す抗真菌剤(水虫薬)を使わないと治りません。
皮膚科あるいいは薬局で相談することが望ましいでしょう。




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水虫の基礎知識 7、水虫ってどんな虫?

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「水虫」という言葉を知らない人はいないでしょうね。
水虫というのは一般的な俗称であり、正式には皮膚真菌症と呼ばれる皮膚病のことです。
「真菌」は、「動物」や「植物」と並び称される巨大な生物群の総称名であり、わかりやすい言葉としては「カビ」などに相当します。
つまり、皮膚にカビが住み着いている皮膚病が、水虫と呼ばれているものです。

水虫には「虫」という字が含まれていますが、実際に皮膚に虫が寄生しているわけではありません。
水虫という言葉の由来としては、次の説が知られています。
水虫菌も生き物ですので、春が近づき陽光が強くなるにつれて活発に活動するようになってきます。
そして水虫患部がかゆくなったりしてきます。
ちょうどその頃に人も農作業の支度に取りかかり、田んぼに水を張って稲作の準備に入ります。
そして水を張った田に入ると足がかゆくなる、ということで、田の中にいた虫が足に入ってかゆくなったのだ、と誤解し、「水虫」という語が使われるようになった、と言われています。

水虫の病原菌としては、日本では次の2種類の白癬菌が知られています。
トリコフィトン・ルブルム(紅色菌)とトリコフィトン・メンタグロフィテス(趾間(しかん)菌)という名前が付いたカビです。
白癬菌は、皮膚や毛の構成成分であるケラチンという硬いたんぱく質の一種を栄養源(エサ)にしています。
ですから、皮膚や毛が白癬菌の住みかになっているわけです。
白癬菌が皮膚に住み着いて水虫になってしまうと、それが自然治癒することはありません。
水虫の治療は、水虫の原因となっている白癬菌を殺す薬剤(水虫薬)を使います。

水虫の患部では、大人のカビ(菌糸)と子供(タネ、胞子)が住んでいます。
菌糸は薬剤で殺すことができますが、タネ(胞子)はかたい殻でおおわれており、薬剤に対する抵抗力が強く、容易には死にません。
胞子が生き残ると、やがてそれが発芽して再度水虫の病巣を作ります。

残念なことに、今の水虫薬は菌糸を殺す能力しかないのです。
そして、タネ(胞子)に対しては全くの無効です。
ですから水虫の治療は、患部に水虫薬を塗り続けて、タネ(胞子)が発芽して菌糸になるまで辛抱強く待つしかないのです。
タネが菌糸になれば、ようやく殺すことができますね。
この目的のために、水虫薬は1ヶ月以上(数ヶ月以上)塗り続けないといけない、とされているのです。
水虫を治すためには、根気よく薬を塗り続けましょう!

水虫菌とはどんなものかを解説したアニメがありますので、興味のある方はご覧ください。
水虫菌アニメ
また、ご質問にもお答えしますので、コメント欄にお知らせ下さい。


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水虫の基礎知識 8、あなたは本当に水虫ですか!

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足の裏に水泡ができている、あるいは、足指の間に皮膚のはがれがあり白く変色している、などの皮膚症状を見つけると、多くの人は「これは水虫だ」と思うことでしょう。
そして、薬局へ行って水虫薬を買ってきて自分で治療する方も多いと思われます。

しかしこのような場合、その皮膚症状が水虫ではない可能性も大きいのです。
最近の大規模な疫学調査で、「私は水虫です」といって皮膚科を受診する人の5.5%が、実際には水虫ではないことがわかっています。
水虫ではない人が、いくら水虫薬を塗っても、良くなるはずがありません。
それどころか、皮膚症状は悪くなる一方でしょう。

また、皮膚科専門医院を受診しても、水虫菌がいるかどうかの検査をせずに水虫だと診断してしまい、実は水虫ではなかったというケースが多いそうです。
これはとんでもない話で許されることではないのですが、私自身、このような誤診の例を何度か見たことがあります。
さらに、熟練した皮膚科専門医でも、見ただけでは水虫かどうか判断できないケースも多いといわれています。
つまり、皮膚症状を見ただけで水虫かどうかを見分けることは、皮膚科医でも難しいのです。

まして、一般の素人には水虫かどうか判断するだけの知識経験は皆無です。
水虫かな?と思ったときは、先ず皮膚科を受診して皮膚の患部に水虫菌がいるかどうかを確認してもらいましょう。
もしその皮膚科で水虫菌の検査をしてくれない場合には、別の皮膚科へ行きましょう。
水虫は、たまたま水虫菌と接触した人が感染するわけであり、「不潔だから」とか「おじさんだから」とかいう理由で水虫になるわけではありません。
水虫は水虫薬を使って治療しないと治らない皮膚病ですので、皮膚科では水虫患者は普通の患者の一人として普通に接してくれます。
水虫で皮膚科へ行くことを嫌がる人がいますが、それは完全な思い違いです。
恥ずかしがったりしないで、堂々と皮膚科を受診しましょう。

なお、自分で水虫薬を買ってきて治療する場合には、次のことに注意してください。
水虫薬の効果は、一週間程度ですぐに現れてきます。
水虫薬を塗っても一向に症状が良くならない場合や、逆にかゆみやただれがひどくなる場合には水虫以外の疾患である可能性があります。
その場合には薬の使用をやめて、すぐに皮膚科を受診されることをおすすめします。


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アルテン液のご案内

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アルテン液は、水虫にとてもよく効きます。
皮膚の水虫でも、爪水虫でも、アルテン液を塗るだけで水虫が消えていきます。
アルテン液は水虫をよく治しますので、10年以上にわたって多くの方に愛用されています。
水虫でお困りの方は、一度お試し下さい。

それでは、アルテン液の使い方について、ご紹介します。
水虫の治し方
アルテン液は、1日2-3回水虫患部に塗ってください。しばらく処理を続けるときれいな皮膚を回復しますが、これで水虫が治ったわけではありません。きれいに見える皮膚の下には水虫菌のタネ(胞子)が残っています。そのまま処理を続けることが肝要です。処理を続けていると、2-3週間のうちに再度皮膚症状が出てきます。そのまま処理を続けてきれいな皮膚を回復させます。再発は何度も起きてきます。処理を続けていると、そのうちに皮膚症状が再発しなくなります。少なくとも1カ月程度は再発がない状態であることを確認してください。ここが水虫完治です。

爪水虫の治し方
爪水虫に対しても1日2-3回アルテン液を塗ります(またはスプレーで噴霧塗布します)。爪水虫患部の一番奥の部分に水虫菌がいますので、その菌を殺さないと爪が治りません。このため、液が一番奥にまでしみ込むように十分な液量を塗布します。爪最深部の菌を殺す~弱体化させると爪患部の新陳代謝能力が回復し、爪患部が爪先へと移動し始めます。爪患部が爪先へと移動してくれば、それを爪切りで切除して爪水虫完治となります。この間、処理は継続する必要があります(処理をやめると水虫が再発します)。 
一方、処理を続けても爪患部が爪先へと移動しない場合には、処理条件を強くすることが必要です。
この場合、爪全体をアルテン液に浸漬処理して最深部にいる菌を殺すことが効果的です。
解説・爪水虫処理方法をご参照下さい。

アルテン液は皮膚を保護し、人体の防衛力を高めて水虫(趾間型、小水疱型、角化型、爪、体部の水虫)を消滅させます。アルテン液の主成分は高濃度のヨモギエキスであり、精製水、エタノール、グリセリン、メチルパラベン、保湿剤を含んでいます。
アルテン液は添付の空容器に小分けし、添付のブラシを用いて1日2~3回患部に塗布してください。処理液に濁りが生じれば液を交換して下さい。あるいは100円ショップで50mlスプレーを購入し、患部(爪など)に噴霧する方法も簡便です。

ご注意
水虫患部に傷や炎症がある場合には、まず皮膚の保護剤(ステロイド軟膏、ハンドクリームなど)を塗って皮膚を正常化させてからアルテン液をお使いください。そうしないと、傷が悪化して水虫が治りません。また、アルテン液の使用中にかゆみや痛み、皮膚の異常(発赤)が生じた場合も休薬し、ステロイド軟膏などを塗って皮膚を保護してください。



水虫の基礎知識 9、市販水虫薬の買い方

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薬局へ行くと、膨大な種類の薬が陳列棚に並べられています。
どこに何があるのやら、見当もつきません。
ようやく水虫薬のコーナーにたどり着いても、これまた多くの商品が並んでいて、何を選べば良いのか、迷います。

薬局には薬剤師がいます。
薬剤師は薬のスペシャリストであり、豊富な専門知識を持った方も多くいますので、先ず薬剤師に相談しましょう。
いつから、どのような症状が、どのように出たのか、そして今までどのような薬を使ったのか、などを要領よく話しましょう。
薬物アレルギーの経験がある人は、そのことを伝えましょう。
妊娠中あるいは妊娠している可能性のある人は、水虫治療を先延ばしする方が賢明です、胎児に影響しない薬物はないでしょうから。
あなたの症状を十分に確認した上で薬を選んでくれる、あなたのお気に入りの薬局を見つけておくと、心強いですね。

水虫薬は、1日1回使用の商品を選ぶのが良いです。
これらの商品は水虫に対する切れ味がよく、水虫処理に適しています。
1日2~3回使用の商品は前の世代の水虫薬で価格が安いですが、水虫に対する効果がやや劣ります。
1日1回使用の水虫薬を選び、入浴後か就寝前に薬を塗ることを習慣づけるのが好ましいですね。

なお、皮膚科で使用されている水虫薬は、そのほとんどのものを薬局で販売しています。
皮膚科でしか入手できない水虫薬としては、「ルリコン(一般名ルリコナゾール)」と「クレナフィン(一般名エフィナコナゾール)」があります。
内服用水虫薬は、内蔵への負担が生じますので、皮膚科で肝機能検査を行いながら服用することになります。

水虫薬の詳細について知りたい方は、発掘!やくやく大辞典もご覧ください。



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水虫の基礎知識 10、履き物、靴下について

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水虫のセルフケアの第一は、足を乾燥させることです。
普段から、足を良く洗って清潔にし、乾燥させることが必須です。
そして足を乾燥させるために、できるだけ通気性の良い素材やデザインの履き物・靴下を選びましょう。

履き物は、足にぴったり合ったものがムレが少ないといわれています。
靴ひものついたものでは、あまりきつく締めないようにしましょう。
粗い素材でできた中敷を履き物の底に敷いて手まめに交換するのも良いでしょう。
通気性の点から選ぶなら、足先のあいたサンダルが理想的です。

毎日長時間靴やブーツをはく人は、休憩時間などを利用して靴を脱いで足を乾燥させましょう。
できれば数足の靴を毎日履き替えると、靴の乾燥もできます。
ブーツは若い女性に好まれていますが、足が高温多湿になりますので水虫になりやすくなります。
ブーツをはく人は、足の清潔乾燥に留意しましょう。

靴下(ソックス)は、5本指のものが水虫症状を軽減するといわれています。
5本指靴下は、靴下の指部分が足指の密着を妨げて指の間の湿気・温度を発散させますので、水虫の皮膚症状が大きく改善されるのです。
5本指靴下を使うと皮膚症状が改善される、というブログ記事も多く見られますので、水虫の方は一度試してみる価値がありそうです。
素材も綿などの天然素材が良いですね。

水虫はカビ(白癬菌)による皮膚感染症ですので、履き物や靴下の選択だけでは水虫症状を軽減することはできても水虫を治すことはできません。
水虫を治すためには、水虫薬を使ってカビを消滅させることが不可欠です。
大切な家族に水虫をうつさないためにも、水虫薬を使って完治させる努力が必要ですね。

なお、水虫の人の靴下を洗濯する際には、他の家族の靴下,衣類と一緒に洗っても全く問題はありません。
水虫菌は水に弱く、洗濯後の衣類に水虫菌が付着して水虫が感染する、ということはないのです。
同様に、風呂の浴槽内でも水虫菌は感染力を失いますので、浴槽内で水虫がうつることはありません。
ただし、風呂場に敷かれている足拭きマットは水虫患者の足がそのまま触れますので、マットに菌が付着していて危険な水虫感染源ですので、マットの上は歩かないようにしましょう。
履き物(靴、スリッパなど)の共用も極めて危険な水虫感染源になりますので、履き物共用は厳禁です。


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水虫の基礎知識 11、室内の清潔、清掃

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日本では、水虫の家族内感染が非常に多いことが判明しています。
水虫に関する大規模な疫学調査で、「同居家族に水虫の人がいる」という要因がある場合には22.3倍という高確率で水虫患者が存在する、ということがわかっています。
このことは、家族からの水虫感染が高い確率で起きていることを示します。
日本では畳の上で素足になって生活するという生活習慣があることや、かつ気候も高温多湿であることから、同居家族からの水虫感染の機会が多いものと考えられます。
水虫の実態調査

水虫菌は、水虫患者の皮膚からはがれた細かな皮膚破片の中に含まれています。
この破片が家族の足に付着し、湿度の高い靴の中などで家族の皮膚の中へと入っていくのです。
このような家族内感染が起こらないように、次のことに留意しましょう。
  床、カーペット、たたみをよく掃除しましょう。
  風呂場の足拭きマットは手まめに交換し、洗濯しましょう。
  履き物の共用は水虫感染に直結しますので、履き物は個人持ちにしましょう。

上記の注意事項は、裏返していえばどこで水虫の感染するのか、ということを明示しています。
まず第一に、履物(靴、スリッパ)の共有は厳禁です。
水虫患者の履物には、水虫菌がむき出しになって付着していますので、それをはけば間違いなく水虫に感染します。
共用している風呂などの足ふきマットにも、水虫菌が付着しています。
室内のたたみの上にも水虫患者の皮膚の破片が落ちていますので、それらが足に付着すると水虫に感染することになります。
室内の清掃は、水虫感染防止に役立ちます。
きれい好きな主婦がいる家庭では、水虫の家族間感染が起きません!

水虫にかかっている人は、大切な家族に水虫をうつさないようにする義務があります。
家庭内では素足で歩かないこと、などの家族への配慮が必要です。
そして、水虫薬を使って水虫を治す努力をすることが、なによりも大切です。



水虫の基礎講座

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水虫は身近にある皮膚感染症です。
家族の誰かが水虫だ、という方も多いでしょう。
ところが、水虫に関する基礎的な知識はなかなか手に入りません。
ネットではいろいろな情報があふれていますが、何が正確なのか、判別がつきませんね。

この「水虫の基礎講座」では、水虫の基礎知識・11編をご紹介しています。
水虫について正確な知識を学んでいただき、水虫に適した対応をしましょう。

水虫の基礎知識
 1、水虫の部位と名称
 2、水虫菌の種類
 3、水虫薬の剤型と特徴
 4、三日坊主では治りません
 5、水虫薬は毎日塗る、広い範囲に塗る
 6、水虫患部の皮膚や爪をはがすことは厳禁です
 7、水虫ってどんな虫?
 8、あなたは本当に水虫ですか!
 9、市販水虫薬の買い方
10、履き物、靴下について
11、室内の清潔・清掃

この講座が読者諸賢のお役に立てば幸いです。
また、水虫に関するご質問などもコメント欄にお知らせ下さい。
わかる範囲でお答えします。


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猫の真菌症

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水虫は、人も動物(獣)も共通に感染する人獣共通感染症です。
獣に由来する真菌(カビ)としては、イヌ小胞子菌(ミクロスポルム・カニス)が有名です。
イヌ小胞子菌は、人にも感染します。
野良猫を拾ってきたら、それが水虫に感染していて、顔や手に水虫がうつった、という話はときどき見かけますね。
なお、イヌ小胞子菌による水虫は、小さな輪状の発赤が多数できるのが特徴です。

飼い猫の水虫を治療した、という記事がありましたので、ご紹介します。
写真と動画(シャンプーする様子)が収載されていて、とてもレベルが高い内容です。

愛猫「レオ」の左耳付近が少しはげてきたので、病院で診てもらったところ、真菌症だと診断されました。
それで、ケトパミン軟膏(ビフォナゾール製剤)とAP水(中性電解水)スプレーで治療しました。
すると、すぐに患部が広がって来ました。

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すぐに飲み薬に変更したのですが、効果がなくて猫が痒がるので、またまた方針変更で「抗菌剤入りシャンプー」で処理することになりました。
シャンプーする前に、バリカンで毛を刈りました。

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シャンプーの様子を記録した動画がありますので、興味のある方は原文を見て下さい。
私もこの動画をみましたが、飼い主がいかにレオを大切にしているかがよくわかり、感心しました。
例えば、ご主人が水虫であったとしても、こんなに献身的に治してあげることはないんじゃないか、と感じましたね。

このシャンプー5回で、きれいな毛並みに戻りました。
ただし、猫の場合には毛の毛根に菌が入っていますので、水虫菌を根絶させるのは難しいように思います。
作者もこのことは理解していますので、再発すればまたシャンプーするでしょう。
猫の真菌症

作者は、猫の水虫を治すために臨機応変な処置を行いました。
人の水虫の場合でも、このように「治すぞ」という熱意を持って治療することが大切です。
読者諸賢も、この姿勢を参考にして下さい。


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