今回は、エタノール処理の原点になった、ある経験をご紹介します。
上のような感じで、全体が真っ白でしたね。
もう40年以上も前のことですが、右手親指爪先の両端部にできていた爪水虫を処理するために、ゴム製のスポイドにエタノールを入れてこれを親指にかぶせました。
爪の中の水虫菌をエタノールで殺そう、と思ったわけです。
この時の処理条件などは覚えていませんが、この処理によって親指の腹側(第一関節の上)の皮膚が広範囲に剥がれました。
そして驚いたことに、剥がれた皮膚の下には別の皮膚ができており、その皮膚の上には米麹菌に似たカビが生えていたのです。
昔は家庭で麹菌を使って甘酒を作っていましたので、麹菌は見たことがあり、皮膚の上に生えていたカビを見たときに、「コウジ菌にそっくりだ」と思ったことを記憶しています。
このカビの写真は撮っていないのですが、ネットで似たような画像を探しました。
それで、そのままエタノール処理を繰り返して、このカビを処理しました。
当時はカメラも持っていなかったので写真(カビ、指)を撮っていませんが、今から思えば貴重な写真になったことでしょう。
実は、この後で右手親指先の写真を撮っています。
親指腹の皮膚は広範囲に剥がれたのですが、その広い部分には水虫が残っていなかったのです。
そして、親指の先に少しだけ水虫が残っていました(下の写真)。
今にして思えば、広範囲に皮膚の下にできていたカビはエタノール処理で殺せたことになりますね。
カビが皮膚の上でむき出しになっていましたので、殺せたのかも知れません。
今は昔の遠い出来事で、これ以上のことはわかりませんが・・・
これまでにご紹介しましたように、実際に皮膚にできている水虫をエタノールで治すことは困難です。
もちろん、勇気ある方がエタノールに挑戦されることは、止めませんが(笑)。
爪水虫を治しましょう。