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爪甲鉤弯症(そうこうこうわんしょう)ー原理編ー

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春本番となり、気温が高くなってきました。
いよいよ水虫シーズンの到来です。
今回は、爪甲鉤弯症(そうこうこうわんしょう)という特殊な爪の異常について,ご紹介します。
元の記事は、皮膚科医が書いています。

足の爪が分厚く硬くなり、色もなんだかおかしい。。。爪の伸びもやけに遅いし。。。
爪水虫ではないかと思い、薬を塗ったりしていたが一向に良くなりません。。。
爪甲鉤弯症という聞きなれない爪の病気があります。

【特徴】
足の親ゆびに生じることがほとんど。
爪甲は混濁し、肥厚している。色は黄褐色または黒褐色。
9割以上が女性。
爪の伸びが遅い。
爪は牡蠣殻状に横筋を多数認めます。

【症例の紹介】





ひどくなると雄山羊の角の様に変形し、爪が硬くなっているので、普通の爪切りでは切れません。
無理に靴を履こうとすると痛みのために歩けないこともあります。
そもそも普通の靴は履けません。



【原因】
*外傷(靴による圧迫、爪下血腫、全抜爪後、巻き爪手術術後)
*爪組織の炎症
*末梢循環障害
*神経障害
原因は上記ですが、多くが靴による圧迫です!!
「ハイキングで長時間歩き、爪が黒くなり剥がれました。その後生えてきた爪が分厚くなかなか伸びません。」
「仕事の都合で毎日ヒールを履き歩く時間が長いのですが、気が付いたら爪が変な色になってきました。」
などです。

【鑑別診断】
爪が混濁肥厚するものとして、爪白癬、先天性爪甲厚硬症、黄色爪症候群など。
爪白癬は直接鏡検で白癬菌がいなければ除外できます。
先天性爪甲厚硬症は全指趾の変化で通常生後6ヶ月以内。遅くとも20歳まで。
黄色爪症候群は、全指趾の変化。でそれぞれ除外できます。
そして何より、爪甲鉤弯症はエピソードがみなさん同じです。良くお話を伺うと、足を拝見させていただく前に概ね見当がつきます。
当クリニックにいると鉤弯症で悩んでいる方は少なくない様に感じております。
爪甲鉤弯症?~爪が分厚く濁っている~

私はこれまで多数の爪水虫の症例を見てきましたが、爪甲鉤弯症の実例を見たことはありません。
靴による爪の圧迫が原因である、とのことは何となく理解できますね。
爪水虫でも、小指爪は堅いものにぶつけたりすることが多いので、爪と周辺皮膚が変形して重度水虫になっている例が多いです。
このような例も、言われてみれば女性が多いですね。
「きれいだと思われたい」、という女性心理が、この場合には悪い方へ働いているのでしょうか。
なお、この記事には続編(治療編)がありますので、興味がある方はご覧ください。
爪甲鉤弯症?




爪水虫の治療剤

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皮膚科開業医が新しい爪水虫の治療剤を紹介しています。
記事を引用します。

爪白癬が、塗り薬だけで治るようになったのは、クレナフィンというお薬が登場してからで、かなり、画期的なできごとでした。
塗り薬だけで、まあまあ良く治るので、肝臓が悪かったり、たくさんの薬を飲んでいて、のみ合わせが悪かったりで、治療を断念していた人にも治療ができるようになったという意味では、とても素晴らしい開発だったと思います。
この度、その第二段でルコナックが発売されました。
今まであったルリコンという水虫外用薬の濃度が5倍になったもので、爪に浸透が良く、外用薬のみの治療が可能になりました。

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日本人の5人に一人は水虫で、10人に一人は爪白癬なんだそうです。
もちろん高齢者になるほど、罹患率は、上がるので、これからますます増えてくると思われます。
薬のバリエーションが増えると、患者さんにとっても、私たち医療者にとっても、治療の可能性が増えるということで、とてもありがたいことですよね。
次々出てくる新薬の開発者たちに心から感謝します。
ルコナック

クレナフィンは、アメリカでバカ売れしている(一・四半期で160億円とか)、という噂です。
爪水虫に対する治療効果(有効率)は20%強程度なのですが、これまでにない爪水虫に対する塗り薬だからでしょうか。
爪水虫に対する有効率は飲み薬には遥かに及ばないのですが、「塗る」という特徴を売っているのでしょう。
クレナフィンの薬剤含有量は10%と高く、ルコナックの含有量も5%と高いので、皮膚への刺激は相当にありそうです。
興味のある方は、皮膚科で入手して下さい。





水虫の治し方

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私がこのブログを始めたのは、2005年の8月でした。早いもので、それから13年が経っています。そして、水虫に悩む多くの方々に訪問していただき、累計訪問者数が60万人にも達する人気ブログの一つになっています。この間、私は自分の水虫を治そうと必死で水虫菌と格闘してきました。そして、水虫とはどういうものなのか、水虫を治す薬剤としてどんな化合物が良いのか、多くの知識を得てきました。今では自分自身の水虫をほぼ治しましたし、また、友人、知人の水虫の悩みを解決してあげています。
 
水虫を治すために最も重要なことは、水虫を治すだけの効力を持っている水虫薬を使うことです。これがもっとも基本的な事実です。
皮膚科や薬局で手に入る水虫治療薬は、残念ながら水虫を完治させる効力に欠けています。なぜ水虫を治せないかというと、それらの水虫薬は水(溶媒)に溶けず、皮膚に塗っても皮膚の中(水虫菌が住んでいる角質層)へ入りにくいのです。水虫がいるところまで薬剤が届かないために水虫菌を殺せないのであって、完治しないのは当然のことです。それと、患部の中には水虫菌のタネ(胞子)があるのですが、これを殺せる薬剤はありません。タネはやがて芽を出して親になり、水虫が再発することになります。
水虫道場では水虫を治せるだけの効力を持つ薬剤を検討し、水虫を完治させる能力を持ち、爪水虫を外用で治せるものを開発しました。そして、この薬剤を「アルテン液」という商品名で、ネットショップ・アルテンで販売しています。アルテン液は、クレナフィンなどの市販水虫薬よりも遥かによく効きます。水虫でお困りの方は、一度アルテン液をお試しください。
 
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ネットショップ・アルテンでは、水虫に関する多くの情報を公開していますので、一度お立ち寄りください。例えば、アルテン液で足裏の水虫を治した方が、「水虫格闘記」というブログを書かれています。また、爪水虫を治した方の症例もご紹介しています。
ご来店をお待ちしています。

70%エタノールは水虫を治せるか?

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これまで私は無数ともいえるほどの水虫の写真を撮ってきました。
その記念すべき第一号の写真(左足裏)を示します。

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足裏にできている多数の赤い斑点が水虫症状です。
皮膚科医はこの足裏を見るなり、「水虫ですね、これは治りませんから」と宣告しました。
それでも私は、「これを治してやるぞ」、と思いました。

エタノールは殺菌効果を持っており、70%エタノールが殺菌効果が一番高いと言われています。
私が最初に考えたことが、この70%エタノールを上手に使えば水虫を治せるのではないか、ということでした。
最初に種明かししますと、エタノールには致命的な欠点があります。
それは、エタノールには真菌(カビ)のタネ(胞子)を殺す効果が全くない、ということです。
当時、私には水虫に関する知識は全くなく、タネのことなども全く知らなかったですね。
無知とは怖いものです(笑)。
ただし、今使われている水虫薬も、タネを殺す効果は全くないのですが。

水虫菌は皮膚の中にいますので、とにかく70%エタノールを皮膚に接触させることが必要です。
それで、脱脂綿にこの液を染み込ませて足に貼り付けて、靴下を履いて数時間処理しました(下の写真)。

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すると、70%エタノールが皮膚に染み込んで、皮膚が白くふやけました。
そのふやけた皮膚を毛抜きでこすって除去しました(下の写真)。

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写真で見るとかなりの量の皮膚を除去できていますね。

さて、ここで三択問題です。
この処理で水虫は改善されたでしょうか?
1)水虫はかなり治った。
2)水虫は治らなかった。
3)水虫は全体に広がった。
次回の記事で正解を解説します、お楽しみに!




塗るだけで水虫が消える
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70%エタノールは水虫を治せるか?(2)

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前回の記事で、70%エタノールを浸した脱脂綿を足裏に押し当ててエタノールを皮膚内へと浸透させる方法をご紹介しました(写真再掲)。
この処理により足裏の皮膚内へとエタノールが浸透して、皮膚内のカビ(菌糸)を殺したはずですね。

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この方法で水虫は治ったでしょうか、三択問題です。
1)水虫はかなり治った。
2)水虫は治らなかった。
3)水虫は全体に広がった。

正解は、3)水虫は全体に広がった、です。
この方式では、エタノールが皮膚内へと浸透して、カビの菌糸を殺すことは間違いありません。
ところがそれ以外の、予想もしなかった問題が起きたのです。
上の写真の足に靴下を履いて歩いたりしたのですが、その際に微細な皮膚の破片が全体に広がる結果となり、その微小な皮膚片(タネ、胞子を含んでいる)から菌糸が伸びて処理面全体に水虫菌が拡散してしまった、ということになります。
つまり、水虫になっている皮膚に摩擦を加えて、その皮膚の破片を全体に撒き散らした、という結果になったわけで、「水虫患部に余計な力を加えることは厳禁」という基本に反したことになりました。

処理面全体に水虫が広がった結果の写真を2枚(足裏、足側面外側)示します。

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これらの症状を見て、正直、私は目の前が暗くなり、この水虫にはとても勝てない、と落胆しました。
それでも数日経つと気を取り直して、これらのひどい症状の処理に取り組むのですが・・・

この結果は最悪のものでしたが、これはエタノールのせいではなくて、脱脂綿で足を覆ったことに原因があります。
(次回に続く)




塗るだけで水虫が消える
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70%エタノールは水虫を治せるか? (3)

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足裏~側面部全体に広がった水虫群を再掲します。

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このように水虫が広がったのは、私が70%エタノールの使い方を間違えたからです。
写真の巨大な水虫群を処理するために、足全体を70%エタノールに長時間ひたす方法を使いました。
今度は足を70%液に浸すだけですから、皮膚から微細な破片が剥がれ落ちたりはしません。
そして、写真に見えるクレーター群がエタノールで徐々に死滅して、ゆっくりと剥がれ落ちて行きました。
その剥がれ落ちた皮膚片の写真を示します(下の写真)。
これが70%エタノールの実力です!

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そして3ヶ月後にはようやく患部を縮小させることができました(下の写真)。
まだ治ったわけではありませんが、かなりマシにはなりました。
ただ、どの程度水虫が広がった状態なのか、それは不明のままです。

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これは自分の足で行なった実験なので誰に文句を言われることもないのですが、この時期には水虫が広がる一方で、お先真っ暗な状態でしたね。
水虫はとんでもない強敵です。
生兵法は大怪我の基、うかつに手を出すとひどい目に会いますよ(笑)。




爪水虫を治しましょう
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70%エタノールは水虫を治せるか? (4)

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今回は、エタノール処理の原点になった、ある経験をご紹介します。
もう40年以上も前のことですが、右手親指爪先の両端部にできていた爪水虫を処理するために、ゴム製のスポイドにエタノールを入れてこれを親指にかぶせました。
爪の中の水虫菌をエタノールで殺そう、と思ったわけです。
この時の処理条件などは覚えていませんが、この処理によって親指の腹側(第一関節の上)の皮膚が広範囲に剥がれました。
そして驚いたことに、剥がれた皮膚の下には別の皮膚ができており、その皮膚の上には米麹菌に似たカビが生えていたのです。
昔は家庭で麹菌を使って甘酒を作っていましたので、麹菌は見たことがあり、皮膚の上に生えていたカビを見たときに、「コウジ菌にそっくりだ」と思ったことを記憶しています。
このカビの写真は撮っていないのですが、ネットで似たような画像を探しました。

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上のような感じで、全体が真っ白でしたね。
それで、そのままエタノール処理を繰り返して、このカビを処理しました。
当時はカメラも持っていなかったので写真(カビ、指)を撮っていませんが、今から思えば貴重な写真になったことでしょう。
実は、この後で右手親指先の写真を撮っています。
親指腹の皮膚は広範囲に剥がれたのですが、その広い部分には水虫が残っていなかったのです。
そして、親指の先に少しだけ水虫が残っていました(下の写真)。

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今にして思えば、広範囲に皮膚の下にできていたカビはエタノール処理で殺せたことになりますね。
カビが皮膚の上でむき出しになっていましたので、殺せたのかも知れません。
今は昔の遠い出来事で、これ以上のことはわかりませんが・・・

これまでにご紹介しましたように、実際に皮膚にできている水虫をエタノールで治すことは困難です。
もちろん、勇気ある方がエタノールに挑戦されることは、止めませんが(笑)。




爪水虫を治しましょう。
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酢酸は水虫を治せるか。

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皮膚科で使われている水虫薬は、1950年代以降に開発されたものです。
それより前の年代では、酢酸(お酢)とか中国の華佗膏(かだこう、安息香酸を含む)などが水虫の症状軽減に使われていました。
現在でも酢酸を含む木酢液を水虫治療に使う人がいるようですね。
100円ショップでも木酢液が販売されています。

それでは、酢酸は本当に水虫を治せるのでしょうか?
古いところでは日本薬局方7(1961年)に次のように記載されています。
「酢酸、適用、18%液は白癬菌症に有効と言われる」、と。
これは本当の話なんですよ!
厚生省が発行している日本薬局方に、「酢酸は水虫に効く」と書かれていた時期があるのです。

また最近、岡山大学医学部の教官が、「白癬菌に対する木酢液の発育抑制・殺菌作用」という論文を発表しています。
結論としては、「足浴などの看護ケアに木酢液を応用するためには、今後より短時間の接触で効果が得られる方法の検討が必要である」と書かれています。
つまり、木酢液の効果は十分ではなかった、という結論ですね。
興味のある方は原文を見てください。

木酢液は8~9%の濃度の酢酸を含む、とされています。
この濃度の酢酸に足を浸すと皮膚が壊死し、数日後に皮膚の新陳代謝が起きて死んだ皮膚がボロボロとはがれてきます。
そして、新しい皮膚が表面へと出てきます。
このときに水虫菌(菌糸、親)も同時に死ぬのですが、水虫菌のタネ(胞子)は硬い殻で覆われていて無傷で生き残ります。
そして、タネは新しい皮膚の中で発芽する時期をひっそりと待ちます。
やがて発芽に適した時期が来れば、タネは発芽して水虫菌となり、皮膚症状が再発するのです。
水虫菌の菌糸(親)とタネ(胞子)の電顕写真を例示します。

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このように、木酢液で処理すると水虫は一時的に治ったように見えるのですが、やがて再発してくることになります。
水虫とは厄介なものですね。



爪水虫を治しましょう。










酢酸は水虫を治せるか 2

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酢酸(お酢)は水虫を治せるか?
水虫を治したい人にとって、これは魅力的なテーマですね。
何といっても酢酸は手軽に手に入ります。

私の知人(大学名誉教授)から聞いた話をご紹介します。
この人は、「ぬるま湯の中に酢酸を入れて5%程度の酢酸液とし、その中に足を30分程度ひたす、これを何回か繰り返すと1年くらいは水虫が治る(症状が出ない)」、と教えてくれました。
この話を聞くまでは、私は酢酸は水虫に対して効果がないと思っていましたが、この人は嘘をいう人ではありません。
それで、私自身の水虫に対して5%酢酸液がどの程度効くのか、試して見ました。

私の左手親指爪には爪右端部分に水虫がありました。

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それで5%酢酸液を作り、この液を入れた巻き指サックを指先にかぶせて爪患部を数時間ひたす処理を繰り返しました。
すると1週間程度で患部がかなり改善しました。

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この処理を行った頃は私も水虫に関する知識が乏しくて、この写真を見て爪が治った!と誤解してしまったのです。
そしてこの段階で処理をやめてしまいました。
本来ならばこのまま処理を続けて、この患部が爪先まで移動して、爪切りで切り取るまで完遂しなければならなかったのですが・・・

この患部はこのまま放置したのですが、菌が生きていますので爪はこのまま修復されて、見た目には正常な爪にまで回復しました。
そしてそのまま十数年が経過したのです。
去年になってこの親指のつま先の皮膚に病変があることに気がついて、その皮膚を治すために薬剤を塗ると何と爪右端部に菌がいることがわかりました。
酢酸処理で治ったはずの患部がそのまま残っていたのです(次の写真)。

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爪右端部の患部の形は、酢酸処理をやめたときの形のままですね、恐れ入りました!
この患部は、処理して完治させました。

ところで前の酢酸処理の段階でもし十分な処理を行って爪を正常な位置にまで回復させたと仮定すれば、この爪は治っていたのでしょうか?
私の答えは、NOです。
酢酸はカビの菌糸(親)は殺しますが、子供(タネ、胞子)に対しては無効です。
タネが残ればやがてそれが発芽して、元どおりの形状の患部を再生します。
この種の実例は、私は他にも多く経験しています。
水虫を効率よく治すためには、何らかの方法でタネを消滅させないといけないのです。
恐るべし、水虫!



爪水虫を治しましょう。










酢酸は水虫を治せるか 3

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酢酸は優秀な抗カビ剤であると言われています。
酢酸は水溶液中で酸性を示す水素イオンを解離し、この酸性の水素イオンがカビを殺します。
実際の人の皮膚では、カビが皮膚の細胞壁を構成しているケラチン(タンパク質の一種)を溶解して皮膚角層内へと侵入しています。
この際にケラチンが破壊されて皮膚バリアが壊れており、このバリアの壊れた隙間から酢酸が角層内へと流入して、そこにいるカビを殺す、という図式になります。
角層バリアが壊れた状態の模式図を次に示します。

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このように水虫の部位だけの皮膚バリアが壊れており、その隙間から薬剤が入って行くことになります。
そして、カビが寄生していない正常な皮膚部位では薬剤は入りにくいと考えられますね。

ところで、酸がカビを殺す例としてはどのような物があるでしょうか。
日本の各地には温泉があり、お湯が酸性を示す場合には水虫を治す効果があります。
この場合にはお湯は薄い硫酸を含んでおり、バリアの隙間からお湯が角層内へと流れ込んでカビを殺します。
お湯に1日入ったとすると、硫酸が親のカビを殺すでしょうが、カビの子供(タネ、胞子)は死にませんので、後日胞子が芽を出して親(菌糸)になれば水虫が復活します。
それでは、どうすれば水虫を完治できるのでしょうか?
例えば数ヶ月間お湯に入れば、タネが芽を出した時もお湯に入ることになり、タネ由来の菌糸をを殺すことができます。
ここまで行けば水虫完治ということになりますね。

これは酢酸を使った場合も同様です。
酢酸液を数ヶ月間使い続ければ、言い換えればタネが芽を出すまで使い続ければ水虫は治る、ということになります。
面倒なことですが、これしか水虫を治すことができません。

水虫を治すこととは、水虫菌のタネを消滅させることなのです!




爪水虫を治しましょう。
アルテン液は水虫菌のタネを消滅させます。


酢酸は水虫を治せるか 4

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酢酸は塩酸や硫酸などの無機酸とは異なり、有機酸という分類の酸になります。
有機酸の酸性はあまり強くないのですが、それでもそのカビを殺す作用を生かして水虫薬になっているものがいくつかあります。
華佗膏(かだこう)、エフゲン(大源製薬)、クエン酸をご紹介します。

華佗膏(かだこう)
華佗膏は中国で作られた水虫薬で、有効成分として安息香酸(あんそくこうさん)を10%含んでいます。
安息香酸の化学構造式を次に示しますが、ーCOOHと表示された部分が酸になります。

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私の父は大正6年生まれでしたが、「中国の水虫薬はよく効く」と昔に言っていました。
安息香酸は脂溶性ですので、皮膚表面から直接皮内へと吸収されるでしょう。
この化合物でもその酸性がカビ(親)を殺します。
そして、カビのタネ(胞子)に対しては効果がありません。

エフゲン
エフゲンは日本で作られた水虫薬で、有機酸の一種であるウンデシレン酸(下図)を含んでいます。

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以前は薬局で販売されていましたが、現在はネット通販を行なっているようです。
この水虫薬については、私には使用経験がなく知識もありません。

クエン酸
クエン酸は酢酸と同じく民間伝承薬の一つです。
クエン酸は、ミカンの酸っぱさの元になっている酸ですね。
酸性を示すーCOOHが3つ含まれています(下図)。

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「クエン酸で医者いらず」という本に、水虫薬として紹介されています(長田正松、日東書院)。
この化合物は酸性が強くて、皮膚(水虫患部)に塗ると皮膚に炎症が起きることになります。
クエン酸を水虫薬として使うことは、簡単ではないでしょう。

以上のように、現在のような水虫薬がない時代には各種の有機酸が水虫薬として使われていました。
今ではいろいろな薬剤が開発されていて、それらが水虫治療の主流になっています。
そしていろいろな水虫薬が今はあるのですが、水虫菌のタネ(胞子)を殺す薬剤はまだ開発されていないのが実情です。




爪水虫を治しましょう。
アルテン液は水虫菌のタネを消滅させて、水虫を完治します。


爪水虫を治しましょう

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水虫道場では、水虫を治す効力を持つ処理液を探求しています。
そして、皮膚や爪の水虫を効果的に治す水虫特効薬として、「アルテン液」を開発しました。

水虫の患部では、
1、爪や皮膚の中に菌(カビ)が住み着いている。
2、爪や皮膚の組織が重度に侵蝕されていて、巨大な組織の損傷が起きている。
という特徴があります。
この水虫を治すためには、1)患部の菌(菌糸(親)とタネ(胞子))を殺して、さらに、2)侵蝕された組織を除去して新しい健康な組織を再生させることが必要です。
アルテン液は、患部の最外層の菌(菌糸とタネ)を殺し、その菌を殺した部分の爪や皮膚の組織を正常化させて組織の新陳代謝を促進し、健康な組織を再生させます。
重度の水虫患部では組織損傷も重大で、組織を正常化させるためにはある程度の処理期間が必要になりますが、アルテン液を使って処理を続ければ水虫を治すことができます。

アルテン液は、ネットショップ・アルテンで販売しています。
商品は、40ml入り(送料込み価格2600円)、100ml入り(送料込み価格4100円)、250ml入り(送料込み価格8600円)の3種類があり、スプレーボトル(50ml容器)を使用します。

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アルテン液

アルテン液の使い方
アルテン液は、1日2回、水虫患部に対して十分な量を噴霧し、乾燥します。アルテン液の成分は水溶性ですので、入浴後に処理します。皮膚の水虫では、皮膚症状のある部分が徐々に小さくなり、やがて消失して健康な皮膚を回復します。
爪水虫の患部では、爪根元から新しい爪が伸びてきて、侵蝕された爪患部が爪先へと排出されていきます。そして、爪患部を爪先で切取れば爪水虫完治です。爪の伸びはもともと遅いので、この間は処理をしながら待つしかありません。爪全体が生え変わるためには、手の爪で3ヶ月、足の爪で1年前後かかります。

アルテン液は水虫にとても良く効きますので、一度お試しください。
爪水虫の症例(1)症例(2)

水虫菌のタネ(胞子)を殺す薬剤

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穀物を保存する倉庫や穀物を輸送する船などでは、カビ汚染への対策が必要になります。
カビには、親(菌糸)と子(タネ、胞子)があります。

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                    菌糸と胞子(タネ)

親(菌糸)は簡単に殺せるのですが、子(タネ)は堅い殻に覆われていて、タネを殺せる薬剤はごく限られます。
規模が大きい場所でのカビ殺菌は、塩素ガスで処理するしかありません。
家庭では、カビキラーのような次亜塩素酸ナトリウムを含む薬剤を使うしかないのです(この場合も塩素ガスが発生してカビを殺菌します)。
水虫では人の皮膚にカビが住み着いているわけですが、皮膚を塩素で殺菌することはできません。
カビを殺す前に、皮膚が塩素で破壊されてしまいますから。

このカビキラーを使って水虫に挑戦した、という猛者たちがおられます。
興味のある方はお立ち寄りください。
水虫を処理するために「カビキラー」を使った、という最初のブログ記事です。
一見の価値は十分にあります。

カビキラーを使って爪水虫を処理した例です。
処理前と処理後の写真を引用しておきます。
処理前
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処理後
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なお、この記事の著者はこの爪が治ったと判断されていますが、爪先はまだ正常化しておらず、完治はしていません。
再度処理されれば、この爪は正常化すると考えられます。

ご注意
カビキラーを試してみたい、と思う方は、自己責任の範囲内で処理してください。
カビキラーの製造元は、カビキラーを人体に使うことを認めていません。




爪水虫を治しましょう
あるテン液はカビの胞子を殺し、水虫を感知させます。

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水虫菌のタネ(胞子)を殺す薬剤 2

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水虫菌のタネ(胞子)を殺す薬剤については、塩素(次亜塩素酸)が知られている程度です。
これ以上の情報は見当たりませんね。
水虫菌のタネに興味を持つ人がそもそもいない(いなかった)、といっても過言ではありません。

実はカビではなくて、細菌についてはタネ(芽胞と呼びます)に関する研究が多くあります。
「芽胞学」という表題の本もあるほどです。
今回は、芽胞(細菌のタネ)に対して殺菌的に働く薬剤をご紹介します。
これらの薬剤は、芽胞の硬い殻を破壊することを目的としています。

1、次亜塩素酸
次亜塩素酸は、水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)の存在下で急速に芽胞に対する殺菌効果を示します。
水酸化ナトリウムは、次亜塩素酸が芽胞殻を透過できるように作用している可能性があります。
「カビキラー」も次亜塩素酸と水酸化ナトリウムを含んでいます。

2、過酸化水素
過酸化水素(H2O2)は、水酸化ラジカル(・OH)へと変化してから芽胞に対する殺菌作用を発揮します。
このため、過酸化水素と紫外線照射を併用して・OHを生成させ、芽胞を殺すことが可能です。
ご注意:人体内で・OHが生成すると、DNA鎖が切断されて発ガンの原因になることも知られています。
    これは困りますね。

3、オゾン
オゾンは芽胞に対して殺菌的に作用します。
オゾンは芽胞のアミノ酸、RNA、DNAに作用して芽胞を殺すと考えられていますが、正確な殺芽胞機構は不明です。

4、ヨードおよびヨードホル(ヨードと界面活性剤との合剤)類
溶液中のヨード(I2)は効果的な芽胞の殺菌剤です。
ヨードが芽胞に対して効果的に作用する理由はまだ解明されていません。
「ヨードが水虫を治せるか?」というキーワードでネットで検索してみました。
何件かヒットしましたが、「水虫が治った」という情報はなかったですね。
水虫に塗るとしみて大変だ、ということでした。

5、過酢酸
過酢酸(CH3COOOH)は芽胞に対する殺菌効果を持っています。
その作用機序はまだ不明ですが、アミノ酸のーSH基、SーS結合を破壊する可能性があります。

以上、細菌のタネ(芽胞)に対して殺菌作用を持つ化合物をいくつかご紹介しました。
芽胞は硬い殻で覆われていますので、もともと殺しにくいのです。
ましてや人体中にいる芽胞を殺すことはさらに大変です、人体を傷つけることは許されないのですから。
しかし、人類は不可能と思われる壁をいくつも乗り越えてきました。
これらの挑戦は、今も進行中なのです!



爪水虫を治しましょう。
アルテン液は水虫菌のタネを殺し、水虫を完治させます。

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         アルテン液

現在の水虫薬

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皮膚科で現在使われている水虫薬は、合成抗菌剤(抗真菌剤)と総称される薬剤です。
これらのうち、代表的なものをご紹介します。

1972年、バイエル社(ドイツ)はクロトリマゾール(学名、Clotrimazole)を最初の合成抗真菌剤として世に提供しました。
この薬剤の商標はエンペシド(Empesid)で、一つの時代を切り開いた偉大な薬剤になりました。
その化学構造式は下記の通りです。

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                   クロトリマゾール

この薬剤は、経口剤として開発する努力がなされたのですが、実現しませんでした。
エンペシドの抗菌作用機序は、「真菌の細胞膜のリン脂質に結合し、細胞膜に必須のエルゴステロールの生合成を阻害する」ことであり、その結果細胞間成分が失われて細胞死に至る、とされています。

この薬剤(外用液、クリーム)の主な適応は、白癬(皮膚糸状菌感染症)、カンジダ症(カンジダ感染症)、癜風(でんぷう、マラセチア感染症)です。
これらの薬剤は、いずれもクロトリマゾールを1%含有しています。
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このほか、トローチ(口腔カンジダ症)、膣錠(カンジダ膣炎)にも使われます。
局所投与(経皮、経膣)されたクロトリマゾールの体内取り込み量はごく僅かであるので、妊婦でも問題なく使えるとされています。

クロトリマゾールが嚆矢となり、その後、数多くの合成抗真菌剤が開発されることになります。
それらのうちの代表的なものを、次回にご紹介します。





爪水虫を治しましょう。
アルテン液は水虫菌のタネ(胞子)を殺し、水虫を完治させます。

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現在の水虫薬2

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皮膚科で使われている内服用抗真菌剤の代表選手は、ラミシール(学名、塩酸テルビナフィン)です。
テルビナフィンはノバルティス社によって1990年に開発されました。
その化学構造式は次の通りです。

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                  ラミシール(テルビナフィン)

この化合物の特徴は、ラミシール錠を内服することにより爪水虫を治療できることにあります。
ただし、この錠剤は外用抗真菌剤によって治療困難な真菌症に限って使用できます。
そして錠剤投与前と投与中には、肝機能検査や血液検査が必要です。
これは、この錠剤を使用中に肝障害や血液障害によって死亡した例があったからです。
このように強い副作用と死亡例があったにも関わらずこの薬剤が使用されるのは、爪水虫という不治の病を治したいという需要があったからでしょう。

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                  ラミシール125mg錠

テルビナフィン塩酸塩は真菌細胞内のスクワレンエポキシだーぜを選択的に阻害し、スクワレンの蓄積およびエルゴステロールの低下をもたらし、抗真菌作用を示すとされています。

現在、内服用抗真菌剤を用いた場合の爪水虫に対する完治率は、38%であるとされています。
爪水虫の患部では、爪組織が膨大に侵食されて組織障害が積み重なっており、そこに菌が住み着いているわけです。
薬剤の効果で少しずつ菌を殺して、その部分の組織を再生させて、・・・という作業を根気よく繰り返して、少しずつ爪組織を正常化させていくしか方法がないのです。
爪水虫を治すこととは、1年以上にも及ぶとんでもない一大事業であると認識することが必要です。
中途半端な気持ちで「爪を治そう」と思ったとしたら、失敗するだけですね。




爪水虫を治しましょう。
アルテン液は水虫菌のタネを殺し、爪水虫を治します。
一度お試しください。

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水虫を治しましょう

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水虫道場では、水虫を治す効力を持つ処理液を探求しています。
そして、皮膚や爪の水虫を効果的に治す水虫特効薬として、「アルテン液」を開発しました。

水虫の患部では、
1、爪や皮膚の中に菌(カビ)が住み着いている。
2、爪や皮膚の組織が重度に侵蝕されていて、巨大な組織の損傷が起きている。
という特徴があります。
この水虫を治すためには、1)患部の菌(菌糸(親)とタネ(胞子))を殺して、さらに、2)侵蝕された組織を除去して新しい健康な組織を再生させることが必要です。

アルテン液は、患部の最外層の菌(菌糸とタネ)を殺し、その菌を殺した部分の爪や皮膚の組織を正常化させて組織の新陳代謝を促進し、健康な組織を再生させます。
重度の水虫患部では組織損傷も重大で、組織を正常化させるためにはある程度の処理期間が必要になりますが、アルテン液を使って処理を続ければ水虫を治すことができます。

アルテン液は、ネットショップ・アルテンで販売しています。
商品は、40ml入り(送料込み価格2600円)、100ml入り(送料込み価格4100円)、250ml入り(送料込み価格8600円)の3種類があり、スプレーボトル(50ml容器)を使用します。

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アルテン液

アルテン液の使い方
アルテン液は、1日2回、水虫患部に対して十分な量を噴霧し、乾燥します。アルテン液の成分は水溶性ですので、入浴後に処理します。皮膚の水虫では、皮膚症状のある部分が徐々に小さくなり、やがて消失して健康な皮膚を回復します。
爪水虫の患部では、爪根元から新しい爪が伸びてきて、侵蝕された爪患部が爪先へと排出されていきます。そして、爪患部を爪先で切取れば爪水虫完治です。爪の伸びはもともと遅いので、この間は処理をしながら待つしかありません。爪全体が生え変わるためには、手の爪で3ヶ月、足の爪で1年前後かかります。

アルテン液は水虫にとても良く効きますので、一度お試しください。
爪水虫の症例(1)症例(2)

現在の水虫薬3

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現在、日本で一番多く使われている水虫薬はクレナフィン(科研製薬)です。
日本におけるクレナフィンの2015年度売上高は、約200億円です。

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クレナフィンの特徴は、爪水虫を治す外用剤である、という点にあります。
従来、爪水虫を治すためには内服剤の服用しか方法がなかったのですが、この薬剤の登場によって爪水虫を塗り薬で治すことが可能になったのです。
ただし、爪全体が菌に侵食されている場合には内服薬でないと治らないとされています。
また、クレナフィンは薬価が高く、一本の爪水虫を処理するためには3割負担で月額4千円かかるとされています。
1年間使用すれば5万円必要ですね。

クレナフィンの効果がどの程度あるのか、ネットで画像を調べて見ました。
ちょうど目についた画像がありましたので、ここに引用します。
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この画像では、薬剤処理を1年間行なった結果(Week 52、52週)が示されています。
処理前(Baseline)に比べると著明に改善されています。
ただし、私の目から見ると、この2例ともに水虫完治ではありませんね。
まだ菌が残っている状態です。
左の症例では、爪に縦の白い筋が残っており、この筋の一番深い部分(爪根元に達している)に菌が生きています(菌がいなくなれば、完全無欠のピンク色の爪になるはずです)。
また、爪先端部の皮膚が明らかに剥がれており、ここには重度の皮膚水虫が残っています。
クレナフィンは皮膚水虫に対する効果が良くないことがわかります。

爪や皮膚の水虫を完治させるためには、患部にいるカビのタネ(胞子)を消滅させることが必要です。
クレナフィンは、タネに対しては全く無効です。
クレナフィンの有効性には自ずから限界がある、ということですね。




水虫を治しましょう。
アルテン液は水虫菌のタネ(胞子)を消滅させて、水虫を完治させます。
一度お試しください。

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         アルテン液

塗るだけで水虫が治る

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水虫道場では、水虫を治す効力を持つ処理液を探求しています。
そして、皮膚や爪の水虫を効果的に治す水虫特効薬として、「アルテン液」を開発しました。

水虫の患部では、
1、爪や皮膚の中に菌(カビ)が住み着いている。
2、爪や皮膚の組織が重度に侵蝕されていて、巨大な組織の損傷が起きている。
という特徴があります。
この水虫を治すためには、1)患部の菌(菌糸(親)とタネ(胞子))を殺して、さらに、2)侵蝕された組織を除去して新しい健康な組織を再生させることが必要です。

アルテン液は、患部の最外層の菌(菌糸とタネ)を殺し、その菌を殺した部分の爪や皮膚の組織を正常化させて組織の新陳代謝を促進し、健康な組織を再生させます。
重度の水虫患部では組織損傷も重大で、組織を正常化させるためにはある程度の処理期間が必要になりますが、アルテン液を使って処理を続ければ水虫を治すことができます。

アルテン液は、ネットショップ・アルテンで販売しています。
商品は、40ml入り(送料込み価格2600円)、100ml入り(送料込み価格4100円)、250ml入り(送料込み価格8600円)の3種類があり、スプレーボトル(50ml容器)を使用します。

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アルテン液

アルテン液の使い方
アルテン液は、1日2回、水虫患部に対して十分な量を噴霧し、乾燥します。アルテン液の成分は水溶性ですので、入浴後に処理します。皮膚の水虫では、皮膚症状のある部分が徐々に小さくなり、やがて消失して健康な皮膚を回復します。
爪水虫の患部では、爪根元から新しい爪が伸びてきて、侵蝕された爪患部が爪先へと排出されていきます。そして、爪患部を爪先で切取れば爪水虫完治です。爪の伸びはもともと遅いので、この間は処理をしながら待つしかありません。爪全体が生え変わるためには、手の爪で3ヶ月、足の爪で1年前後かかります。

アルテン液は水虫にとても良く効きますので、一度お試しください。
爪水虫の症例(1)症例(2)

新しい薬剤

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これまで、水虫を治すための薬剤(合成抗真菌剤)は数多く作られてきました。
製薬会社は数多くあるのですが、その各社がそれぞれ違う水虫薬を持っている、と言っても過言ではないほどに多いのです。
水虫薬の世界市場は1兆円を超えるほど大きいのですが、それでも類似の薬剤が多くなりすぎていて、これ以上新しい薬剤を開発しても意義がない状態になってしまっています。
また水虫(カビ感染症)はとんでもない強敵で、水虫に対して有効な薬剤がないのが実情です。
これは、皮膚の中に住み着いているカビのタネ(胞子)を殺す手段、薬剤がないからです。
このため、数年前から世界の大手製薬企業は水虫薬に関する研究から撤退しています。
例えば世界最大手の製薬企業であるファイザー社は、「優れた水虫治療剤が開発されたら、それを導入する」という基本方針を決めています。

今回は、新規な抗菌作用機序を持つ薬剤について、述べたいと思います。
安息香酸は、中国産の華佗膏という水虫薬に主成分として含まれています。
安息香酸は強い酸性を持つ物質であり、その酸性が水虫菌を殺します。
安息香酸は、酸であるからこそ水虫菌を殺すのです。

ところが、安息香酸の酸性を中和した化合物である安息香酸ソーダが水虫を治すことを見つけました。

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                    安息香酸ソーダ

安息香酸ソーダは中性の物質であり、酸ではないのでカビを殺す効果はないはずですが、安息香酸ソーダ溶液は水虫を治す効果を持っています。
それでは、安息香酸ソーダはどのような作用機序で水虫菌を殺すのでしょうか?
安息香酸ソーダは、水虫菌が寄生している皮膚の中でカルシウムイオンやマグネシウムイオンと結合し、これらのイオンを奪ってしまいます。
皮膚の中に寄生した水虫菌は、生存のために必要なカルシウムやマグネシウムがなくなるので、死滅します。
このように簡単なことが、これまでは知られていませんでした。

実は私の母が水虫になっていて、手の親指爪が重度の爪水虫でした。
この爪水虫を安息香酸ソーダ溶液を使って完治させました。
もう5、6年も前の話ですが、私には懐かしい思い出になっています。




塗るだけで水虫が消える。
アルテン液は水虫菌のタネを殺して、水虫を完治させます。
一度お試しください。

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         アルテン液

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