前回の記事で、カンジダ菌による角質増殖型水虫が露出してきたことをご紹介しました。
皮膚カンジダ症
写真でおわかりのように、この症例では足裏の皮膚全体が分厚い角質増殖型皮膚で覆われています。
この水虫を治すためには、処理液を根気よく塗って皮膚表層部にいる菌を殺し、その結果として菌が死んだ皮膚部分の新陳代謝能力を回復させ、新しい皮膚の新生を起こさせて病巣皮膚と入れ替えていく、という地道な作業を繰返すしかありません。
慢性化した水虫の病巣では、このように皮膚組織そのものが重度の損傷を受けていますので、この損傷した組織を再生させることが必要なのですが、このことがとてつもなく大変な作業になるのです。
それでも、この大変な作業をやり遂げないと、水虫を治すことができません。
頑張るのみですね。
この症例でも、処理液を塗る作業を行ってもらいましたが、ご本人が病巣皮膚を手ではがすという悪癖を持っており、次の写真のような状態になりました。
処理中の写真
薄茶色の病巣皮膚をはがした様子が歴然としていますね。
病巣皮膚を手ではがすと、皮下から新鮮な皮膚が供給されますので、菌にとっては新鮮なエサが供給されることになり、菌が大繁殖するという結果になります。
このことをご本人に説明して、薬剤処理だけを行うように助言しました。
そして、少しマシな状態にまで皮膚が回復しました。
皮膚が改善
このように皮膚が改善すると、ご本人は治ったと思うのでしょうか。
おそらくは油断して処理をやめてしまうのでしょう。
そしてまた、次の写真のように、振り出しに戻ってしまいました。
症状の露出
写真でおわかりのように、障害された皮膚が再度表面化しており、皮膚をはがしたあとが歴然としています。
ご本人の習慣はとても根強いもので、簡単には直らないようです。
塗るだけで水虫が消える!
爪水虫を治しましょう!