爪水虫の症例をご紹介しています。
処理開始前と、処理4ヶ月後の写真を再掲します。
処理前
4ヶ月後
処理前の爪は、全体が菌に侵蝕された重度の爪水虫でしたが、処理開始直後から爪根元より爪が伸長してきており、爪根元にいる菌が弱体化して爪の新陳代謝能力が回復しています。
そして4ヶ月後には爪患部が爪先へと押し出されて順調に回復していますが、それでも爪根元は障害された爪のままです。
その後も、薬剤濃度を高めるなどの工夫をしながら処理を続けました。
とにかく、爪根元から健康な爪が出てこないことには治りませんので、手探りで前へ進むしかありません。
7ヶ月後には爪根元から白い爪半月のようなものが見えてきました。
7ヶ月後
しかしこの爪は、横から見ると分厚いままでした。
分厚い爪
処理時間もかなり経過していましたので、やむを得ず就寝時の処理液浸漬法を使うことにしました。
この方法は、大きめの指サックに液を入れて指にかぶせて、そのまま就寝して朝まで継続するもので、最強の外用処理方法になります。
その後も処理を続けて、1年後には爪根元から健康な爪が出てくるまで回復しました・
1年後
爪根元では健康な爪が出てきており、爪上部の侵蝕された部分からは段差が出来ていて薄くなっています。
爪根元の菌を弱体化させれば爪の新陳代謝能力が回復されて、健康な爪が伸びてくることをおわかりいただけたと思います。
この症例はここで処理を中止しましたので、ご紹介できるのはここまでです。
次回は、この症例のかかとの処理についてご紹介します。