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Channel: 水虫道場
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現在の水虫薬

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皮膚科で現在使われている水虫薬は、合成抗菌剤(抗真菌剤)と総称される薬剤です。
これらのうち、代表的なものをご紹介します。

1972年、バイエル社(ドイツ)はクロトリマゾール(学名、Clotrimazole)を最初の合成抗真菌剤として世に提供しました。
この薬剤の商標はエンペシド(Empesid)で、一つの時代を切り開いた偉大な薬剤になりました。
その化学構造式は下記の通りです。

イメージ 1

                   クロトリマゾール

この薬剤は、経口剤として開発する努力がなされたのですが、実現しませんでした。
エンペシドの抗菌作用機序は、「真菌の細胞膜のリン脂質に結合し、細胞膜に必須のエルゴステロールの生合成を阻害する」ことであり、その結果細胞間成分が失われて細胞死に至る、とされています。

この薬剤(外用液、クリーム)の主な適応は、白癬(皮膚糸状菌感染症)、カンジダ症(カンジダ感染症)、癜風(でんぷう、マラセチア感染症)です。
これらの薬剤は、いずれもクロトリマゾールを1%含有しています。
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このほか、トローチ(口腔カンジダ症)、膣錠(カンジダ膣炎)にも使われます。
局所投与(経皮、経膣)されたクロトリマゾールの体内取り込み量はごく僅かであるので、妊婦でも問題なく使えるとされています。

クロトリマゾールが嚆矢となり、その後、数多くの合成抗真菌剤が開発されることになります。
それらのうちの代表的なものを、次回にご紹介します。





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アルテン液は水虫菌のタネ(胞子)を殺し、水虫を完治させます。

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